ぼくのかいしゃはどうぶつむら -3ページ目

第一話 ふゆの訪れ

いまから ちょっと 昔
どうぶつむらは 豊かなむらでした

それは むらの目的がはっきりとしていて
みんな なにをすればいいか
よく わかっていたからです

みんなで村の特産品である
黒い木の実をとってきて
売っていればよかったのです
それは それは 楽しい仕事でした

フクロウさんも
ヒョウくんも それぞれ がんばって
むらのなかで はたらいていました

しかし あるとき どうぶつむらの
みんなは 異常にきづきました

そう ルールが変わったのです
いままで やってきたことが
ぜんぶ いつのまにか
時代遅れになってしまっていました

いままで むらの 特産物であった
黒い木の実がちっとも
とれなくなってしまったのです

それでも どうぶつむらは
おおきな村でしたから
みんな そのうちに
黒い木の実が また
いっぱい生えてくるだろうと
気楽に考えていました

ところが秋が来ても
ちっとも黒い木の実は増えません
それどころが日に日に減ってきています

フクロウくんは つぶやきました
「もっと 土日もなく はらたこう」
そう このとき すでに
冬がやってきていたのでした

ガチョウさんの楽な生き方は

いつも テキトウに
があ があ があ

やっても やらなくても
いいのかな という
あいまいな たいど

ガチョウさんって
やるき ないのかな

でも せけんに
みとめてもらいたい
っていうんですよ

でもね
けっきょく いつも
だれかに おしつけて
せきにん ほうき

そこさえ いっしょに
やってくれれば
みんな ついて いくかも
しれませんね
があ があ があ

なぜがんばれるのか

ヒョウくんは
フクロウくんとおなじくらい
ハードワーカーです

夜も昼もがんばってます
なぜ そんなに
がんばれるのか
聞いてみました

こたえは めいかいでした
じぶんの やっていることが
世の中のために
なることだから
だそうです

そういいきれるヒョウくんを
ウサギさんは
滑稽そうに わらってみていますけど
ヒョウくんは本気です

評価はきっと
あとからついてきますよ

だってみんな
ヒョウくんの 気持ちが
真剣だってしってますから

フクロウさん黄疸になる

フクロウさんはがんばりや
まいにち 徹夜も
ぜんぜん平気

まあ 昼間は 疲れて
ねてますけど

それでも異常に長時間
会社にいます
きっと どうぶつむらが
だいすきなんだね

そういえば ふくろうさん
目が黄色いよ

え?黄疸なの?
病院へは行ったのですか?

忙しいからいけないって・・・
そんなことで勤務時間を減らせないですって?
人生かけてますね
・・・へんな方向に・・・

なやんでいることは重要です

評価や考課というのは
答えがありませんよね

ひとがひとを評価する

基準はなに?
どこをみるの?
そもそも見る人は大丈夫?
半年 上長の言うことを聞いて
ついてきたのになんでダメなんですか?

これらの質問に明確に答えられるひとは
すくないと思います

でもここで開き直らないでください
自分の結論は結論として相手に伝えてあげてください

最悪な管理職のランキングというのが
あるそうです

<最悪>
いいことをした人を怒る
<ちょっと悪い>
いいことをしたのに怒らない
<ふつう>
いいことをしてもほめない
<よい>
わるいことをしたら叱る

<超最悪>
悪いことをしたのに褒める

いかに褒め方がむずかしいか
また 褒め方で 周りが
管理職を 値踏みしてしまうかと
いうことでしょうか

どうぶつむらの ウサギさんは
かなり強力な「BAD」さん
なのですが ぜんぜん反省なしです
みんな 裏ではどんどん
離反していってます

おたがいそうならないように
注意したいものですよね

P.S
ご苦労されている本職の方に
生意気申し上げて申しわけありません
もちろんmilmilさんには釈迦に説法だと
思いますが拙論失礼させていただきました

下記の本は参考になると思います ではでは



著者: 新 将命
タイトル: 図解 リーダーシップ―人を率い、動かす能力とはなにか